読書メモ

1月に読んだもの

▼ 本 パース、ジェイムズ、デューイ 『プラグマティズム古典集成』植木豊 訳, 作品社, 2014. ・・・【読書中】 アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』日暮雅通 訳, 光文社文庫, 2006. ・・・【読書中】 鈴木宏昭『私たちはどう学んでい…

12月に読んだもの

▼ 本 杉原康雄(2014)『憲法読本 第4版』岩波ジュニア新書. 渡辺努(2022)『世界インフレの謎』講談社現代新書. 野家啓一(2015)『科学哲学への招待』ちくま学芸文庫. コーネリス・ドヴァール(2013=2017)『パースの哲学について本当のことを知りたい人のために…

道徳の問題をパズル化しないこと(読書メモ:『ここからはじまる倫理』)

アンソニー・ウエストン『ここからはじまる倫理』 訳=野矢茂樹・高村夏輝・法野谷俊哉, 春秋社, 2004年. 諸々の倫理学説を教示する本ではないが、実際の倫理的問題に向き合う際の姿勢について書かれている。カタイ学術書を勉強する前に、あるいは勉強してい…

本:伊藤邦武『プラグマティズム入門』

伊藤邦武『プラグマティズム入門』(ちくま新書、2016) タイトル通りの入門書だが、「哲学思想としてのプラグマティズム」を主題にしている。主に探究・認識・科学・真理・論理・数学・メタ哲学(哲学とは何か、など)といった話題が念頭にあるのだろう。 …

読書メモ:シュミット『現代議会主義の精神史的状況 他一篇』

カール・シュミット『現代議会主義の精神史的状況 他一篇』(樋口陽一 訳, 岩波文庫, 2015) ▼ 翻訳はかなり読みやすいと思う。やはりナチス御用学者とされているだけあり、『政治的なものの概念』(原書1932年)と同様、「危険な思想」の雰囲気は確かに漂ってい…

ラファエル『道徳哲学』ノート(第五章)

最近、ラファエルの道徳哲学についての入門書を再読した。数年前の学部生に頃に読んだはずなのだが、すっかり内容を忘れていたのだけど、改めて読むと、今の方が頭に入ってくる。昔は道徳や政治経済の話について、現在ほど関心は高くなかった。やはり「いつ…